スタッフのひとりごと
セネガル。サン・ルイとビーチと漁師とSami
モーリタニアからセネガルの国境を超える。
やたら話しかけてくる人、
そして最後にはお金を要求される。
のが、この国境のパターン。
気を張って国境を超える。
イミグレーションで働く人でさえチップを要求してくるものだから、
呆れる。
そして、国境を越えたらバスに乗って、すぐ近くの街。
モーリタニアで出会ったインド人は、
「サン・ルイが大嫌い!」
って言っていた。
その理由は、「汚いから。」だと。。。。
大西洋に面していて、ビーチがあって、ゆっくりできそう。
って思っていた。
「汚い」の度合いは人それぞれやし、
そんな会話をしたことさえ忘れていた。
街に着いて、宿を探しながらウロウロしていたら、
なんか話しかけてくる人が多いこと。
話を聞いてみると、
セネガル人:「港見に行くか??」
セネガル人::「その近くにおいしい魚が食べられるところがあるけど、一緒にどう?」
Sami:「うーん。。OK。」
セネガル人:「馬車のタクシー(ここでは庶民の足。)に乗る??」
Sami:「うん!乗りたい!!」
馬車、大好き!
馬の足音とサラサラ通り過ぎる風。
気持ちいい。
馬車を降りたら、民家の間を通り過ぎて
出たところは、ビーチ!!
「!!!!!!!!!!!」
なにこれ!?
汚っ!!
ここでやっとあのインド人の言葉を思い出す。
これは汚いわ。
100%誰もが汚いってゆう「汚い」やわ。
考えるより先に体が動く。
目の前でビーチに座ってダラダラしていた集団に話しかける。
Sami:「漁師さんですか??」
漁師さん:「そーだよー。」
Sami:「魚いっぱいいるの??」
漁師さん:「最近はいまいちだよ。」
Sami:「このビーチ、どう思う?」
漁師さん:「魚がとれて、泳げて。。。」
Sami:「いや、そういう事じゃなくて、このゴミ!」
漁師さん:「あぁ・・・。」←ちょっときまずそう。
Sami:「じゃあ、何で魚がとれないか分かる?」
漁師さん達:「・・・・・・・。」
Sami:「どの魚がこんなごみの中で泳ぎたいと思う?」
「このゴミが水に溶けて、それを魚が食べて、そのゴミでいっぱいの魚を食べて
るのはあなたやあなたの家族たちやで、せっかく素敵なビーチがあるのに、ほん
とにもったいない。 このビーチがきれいになったらあなたたちの生活もすごい
変わるはずやのに、、、」 あぁ、もう自分でも何を言ってるのか分からない。
でも言葉が止まらない。
泣きそう。
そしたら、いつの間にかそばでSamiの話を聞いていた大学生の子たちが
「ほんと、そうだ。」
って。
通訳をしてくれていたセネガル人の彼と話をして、
大学のアクティビティーでビーチの掃除をすることを提案してくれた。
私は次の予定があって、サン・ルイには2日間しかいれなかったけど、
お別れする時に、
「またサン・ルイに帰ってきて。その時にはビーチはきれいになっとるはず。」
って言ってくれた。
Samiはよく汚い所をみたら、そこの人に「あかん!」ってゆったりするんやけど、
こんな気持ちのいい反応が帰ってきたのは初めて!
大事なのは本当に行動に移してくれるかってことやけど。
気持ちだけでもうれしかった。
また、きれいなビーチを見に帰ってきたいなー。